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クライアントへ納品する前に3Dファイルのフォルダを確認する

納品は、ミスの代償が最も高くつく場面です。クライアントの環境で開かないファイル、縮尺の違う部品、一式に紛れ込んだ古いバージョン。いずれも往復のやり取りと遅延を招き、ときには信頼を損ないます。

3Dモデルのフォルダを送る前に行う体系的な確認と、それが何を担保しないのかを整理します。

納品を壊すもの

実際のところ、トラブルはほぼ次の五つに収まります。

6項目のチェックリスト

  1. すべてのファイルが開く。サムネイル表示でフォルダを見渡します。読めないファイルはモデルを表示しません。最速の確認であり、壊れたファイルをその場で除けます。
  2. 縮尺がそろっている。リスト表示に切り替え、バウンディングボックスの寸法で並べ替えます。縮尺の狂った部品はひと目で分かります。列の上端か下端に一つだけ離れて並ぶからです。
  3. 密度が適切である。三角形数で並べ替えます。周囲の十倍重いモデルは、少なくとも一度確認する価値があり、多くの場合は間引きが必要です。
  4. 正しいバージョンである。旧版と新版を並列比較でカメラを連動させて開き、ファイル名を信じる代わりに実際の差分を目で確かめます。
  5. テクスチャが付いている。本来テクスチャがあるはずのモデルがグレーで表示されるなら、ほぼ確実にテクスチャファイルが一式から漏れています。モデル側の問題ではありません。
  6. フォルダに納品物以外が入っていない。ファイル種別のフィルタで紛れ込みがすぐ見えます。作業用の書き出し、バックアップ、誰も求めていない形式。

リストの中から例外を見つける

項目2、3、6に共通する原則は、単独で述べる価値があります。一つずつ点検するより効率がよいからです。正しいものを探すのではなく、はみ出しているものを探す。列で並べ替えれば極端な値が両端に集まります。何を探すべきかを事前に知らなくても、異常の側から名乗り出てくれます。

30点の一式なら、20分の確認が2分の点検になります。

納品を記録に残す

一式を承認したら印を付けます。確認済みファイルにステータスのタグ、判断を要した部品にメモ、実際に出すものに評価。これらの情報はファイルの隣に保存され中には書き込まれないため、納品物は送るものと1バイトも変わりませんファイルを変更せずにタグと評価を付けるを参照してください。

三か月後にクライアントから連絡が来たとき、記録はそこに残っています。

この確認が代替しないもの

限界ははっきりさせておく価値があります。

このリストが捕まえるのは取り扱い上のミスです。最も頻度が高く、最も避けやすい種類のものですが、技術的なレビューの代わりにはなりません。

よくある質問

50点の一式でどれくらいかかりますか

数分です。その大半は判断を要する項目4と5に使われます。項目1、2、3、6は列の並べ替えで済みます。

基準がない状態で縮尺の誤りをどう見つけますか

基準になるのは一式の内部整合性です。同じ組み立てに使う部品群の中で、他と桁が違うものは疑わしいと判断できます。ただしSTLには単位情報が含まれないため、表示される値は数値であって寸法ではありません。

クライアントがWindowsの場合は

項目6とテクスチャの有無を重点的に見てください。Finderのタグは相手に届きません。情報の受け渡しをそこに頼るべきでない理由がもう一つ増えます。

複数の形式で納品すべきですか

相手に確認するのが先です。追加の形式が必要なら、同じフォルダからUSDZ、OBJ、STL、GLB、glTFへワンクリックで変換できます。

送る側ではなく受け取る側の場合は

同じリストが入り口でも使えますし、そこでこそ最も効きます。作業に取りかかる前に問題を見つけられるからです。

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